WHITE FEATHER
<1999年8月22日 府中の森芸術劇場 どりーむホール>
今村昌子バレエスタジオ公演1999
演出・振付:後藤早知子
曲:ウィリアム・ルッソ
<Story>
Heavenlyな感じの空間に、大あくびをしながらお日ざめの天使が2人、のんきな女の天使Belleとちょっととぽけた男の天使Lumiere。今日も2人は、ホワイトドームからUnderZoneをのぞき込んでは楽しんでいる。
UnderZoneでは、ソウル・カップルやラブラブ・カップル、ツインズ・ジョイなど様々な人々が行き交う姿が見える。
と、その中にずっと空を見続けているドリームの男を見つけたBelleは、UnderZoneへ行こうとLumiereにせがむ。実は2人一緒じゃないと飛べない片翼しか持たない天使連なのである。やっとの思いで初めての合体に成功して地上についたBelleとLumiereは、勝手気ままに楽しそうな人々についてフラフラと遊ぶうちに、バラバラになってしまう。 UnderZoneのとある場所に憩う人々。そこへまぎれ込んで来たBelle。居合わせたドリームの男と目が合った瞬間、Belleは恋に落ちてしまう。それとは知らずバラバラになってしまったBelleを捜し求めるLumiere。一方Belleはソウルの男やドリームの女など、現実の人々とドリームの男との夢のからみ合いのなかで、WHITE FEATHERが少しづつなくなっていく。(与えてしまう) BelleのWHITE FEATHERがあと一羽となった時、 Lumiereが現われる。彼は自分達の世界へ帰ろうと促すが、Belleは応じない。しかたなくLumiereは片翼で飛ぽうとするが、飛べるはずがない。一羽しかなくて、もう元には戻れないBelleの揺れる心が選んだ最後の一羽はLumiereへと手渡される。Lumiereは両翼になり、男たちに見守られて飛び立っていく。UnderZoneは元のにぎわいが戻り、 人々は三々五々に散っていくが、ひとり取り残された様にたたずむドリームの女の姿に気づいたBelleは、ドリームの男の手を彼女の肩へと導く。Heavenlyな世界からそれをじっと見つめるLumiere。飛べなくなった天使のBelleは、ちょっと悲しげだけど、UnderZoneでもらったドリームやソウルを胸に、天国でも地上でもないZEROZONEを見つけたかの様に、楽しげに進んでいく…。
<Cast>
女の天使:沖山朋子 男の天使:東山義久 ソウルカップル:渡辺麻巳・左右木健一 ドリームカップル:門田明子・奥田慎也 ピースカップル:奈良橋愛子・佐藤雄其 ラブラブカップル:谷垣美音・エンバー・ウイルス ヤングトリオ:天羽祐香・鈴木茜・穴吹淳 ツインズ ジョイ:小林春江・穴吹泉




